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最終更新日:2020年03月01日 23:43

ベルリン映画祭金熊賞はイラン人監督が死刑制度描いた作品に、加瀬亮出演作も受賞

第70回ベルリン国際映画祭の授賞式がドイツ現地時間2月29日に開催。イラン生まれの映画監督モハマド・ラスロフが手がけた「There Is No Evil(英題)」が、コンペティション部門の最高賞となる金熊賞を獲得した。

モハマド・ラスロフに代わり出席した娘のバラン・ラスロフ。(写真提供:Shan Yuqi Xinhua News Agency / Newscom / ゼータ イメージ)

ドイツ・チェコ・イランの合作映画である本作は、死刑制度をテーマにした4つの物語で構成されたオムニバス作品。ラスロフは2017年よりイランを離れることを政府から禁じられているため、本映画祭への出席は叶わず、代理で娘が登壇した。

ホン・サンス(写真:Shan Yuqi Xinhua News Agency / Newscom / ゼータ イメージ)
パウラ・ベーア(写真提供:Shan Yuqi Xinhua News Agency / Newscom / ゼータ イメージ)
エリオ・ジェルマーノ(写真提供:Michael Kappeler / dpa / picture-alliance / Newscom / ゼータ イメージ)

銀熊賞の審査員グランプリには、意図せず妊娠してしまった17歳の少女を映したエリザ・ヒットマンの「Never Rarely Sometimes Always(原題)」が選ばれた。監督賞は「The Woman Who Ran(英題)」でメガホンを取ったホン・サンスに与えられている。最優秀女優賞と最優秀男優賞はそれぞれ「Undine(原題)」のパウラ・ベーア、「Hidden Away(英題)」のエリオ・ジェルマーノが手にした。

「風の電話」ポスタービジュアル (c)2020映画「風の電話」製作委員会

またC.W.ウィンターとアンダース・エドストロームが監督した「The Works and Days (of Tayoko Shiojiri in the Shiotani Basin)(原題)」は、今回新設されたエンカウンターズ部門の最優秀作品賞に。京都の村で撮影された480分の本作には、加瀬亮と本木雅弘が出演している。さらに諏訪敦彦の監督作「風の電話」がジェネレーション部門のGeneration 14plusで国際審査員特別賞に選出されたほか、フォーラム部門に出品されていた想田和弘の監督作「精神0」がエキュメニカル審査員賞に輝いた。

第70回ベルリン国際映画祭 主要部門受賞結果一覧

金熊賞

「There Is No Evil(英題)」

銀熊賞 審査員グランプリ

「Never Rarely Sometimes Always(原題)」

銀熊賞 監督賞

ホン・サンス「The Woman Who Ran(英題)」

銀熊賞 最優秀女優賞

パウラ・ベーア「Undine(原題)」

銀熊賞 最優秀男優賞

エリオ・ジェルマーノ「Hidden Away(英題)」

銀熊賞 脚本賞

ファビオ・ディノチェンゾ、ダミアーノ・ディノチェンゾ「Bad Tales(英題)」

銀熊賞 芸術貢献賞

ユルゲン・ユルゲス(撮影)「DAU. Natasha(英題)」

エンカウンターズ部門 最優秀作品賞

「The Works and Days (of Tayoko Shiojiri in the Shiotani Basin)(原題)」

ジェネレーション部門 Generation 14plus 国際審査員特別賞

「風の電話」

エキュメニカル審査員賞(フォーラム部門)

「精神0」

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