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最終更新日:2020年02月08日 10:03

豊田利晃新作のクラウドファンディング開始、「映画に何ができるか勝負してみたい」

「泣き虫しょったんの奇跡」「青い春」などで知られる豊田利晃の監督最新作「破壊の日」の製作が決定。本日2月8日にクラウドファンディングがMotionGalleryでスタートした。

「破壊の日」のクラウドファンディングを告知するキービジュアル。

2019年に祖父の形見であった拳銃の不法所持で逮捕され、のちに不起訴となった豊田。その返答として手がけた前作「狼煙が呼ぶ」は16分の短編ながら話題を集め、メイキングドキュメンタリー「狼煙に呼ばれて」も制作された。その後、次回作や続編を求める声が上がり、クラウドファンディングに挑戦することが決まったという。目標金額は3000万円。「破壊の日」公開日は東京オリンピック開幕日と同日の7月24日を予定しており、あらすじや出演者、主題歌などの詳細はクラウドファンディングの期間中に順次発表される。参加者には製作日誌が公開されるほか、リターンとして本作のDVDや、未発売の「狼煙が呼ぶ」「狼煙に呼ばれて」のDVD、劇場招待券などが用意された。詳細はMotionGalleryのページで確認を。

豊田は「東京オリンピックの期間、映画館には客が入らないと映画館主から聞いた。作り物のエンターテイメントなど現実の感動には勝てない。家のテレビで垂れ流される世界中のアスリートの情熱に勝るものはない、映画館に足を運んでまで見るような映画はないだろうと言う。ならば、その期間を俺に下さい。映画に何ができるか勝負してみたいとお願いした」と述べ、「そんなときにこそ映画は何を映すべきか、試される。資本主義の物の怪に取り憑かれたような東京を、祓い清めるような映画を作りたいと思った。映画に救われた奴だけが、映画を救うと俺は信じています」と企画意図を説明している。

豊田利晃 コメント

2020年7月24日、東京オリンピックが開催される。その日は今年から「スポーツの日」として祝日になる。賛成と反対の多くの分断を呼ぶ。亀裂が走る。衝突が起こる。何かが破壊される予感がする。それは暴力の破壊を言っているのではない。生き方、考え方の亀裂であり、格差の衝突だ。分断と不寛容の時代。まるで、「破壊の日」だなと思った。

東京オリンピックの期間、映画館には客が入らないと映画館主から聞いた。作り物のエンターテイメントなど現実の感動には勝てない。家のテレビで垂れ流される世界中のアスリートの情熱に勝るものはない、映画館に足を運んでまで見るような映画はないだろうと言う。ならば、その期間を俺に下さい。映画に何ができるか勝負してみたいとお願いした。そんなときにこそ映画は何を映すべきか、試される。資本主義の物の怪に取り憑かれたような東京を、祓い清めるような映画を作りたいと思った。映画に救われた奴だけが、映画を救うと俺は信じています。

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